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四半期オフラインイベントレポート:LEGOを通じて生まれる新しい対話

 

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フラッグシップでは、リモートワークとオフィス勤務を柔軟に選択できるハイブリッド型の働き方を採用しています。メンバーは東京をはじめ日本各地、さらには世界各国に拠点を置き、日々のやり取りの中心はSlackを通じたオンラインコミュニケーションです。効率的でスピーディーな情報共有が可能である一方、画面越しだけでは得られない「人となり」や「空気感」を感じられる機会は限られています。

だからこそ、私たちにとって四半期に一度のオフラインイベントはとても大切な時間です。部署や役職を超えて一堂に会し、顔を合わせながら言葉を交わし、笑い合う。そこにはオンラインだけでは築けない信頼関係や、ふとした会話から生まれる新しいアイデアがあります。今回も、その特別な時間を大切にしながら、全員が心から楽しみ、学び、つながることのできるイベントを開催しました。

LEGOを使った新しいアクティビティ

今回の目玉は、LEGOを使ったアクティビティ。単なる遊びではなく、「LEGO® SERIOUS PLAY®」という国際的に知られる研修手法を取り入れ、フラッグシップ流にアレンジして実施しました。

LEGO® SERIOUS PLAY®とは、レゴブロックを使って自分の考えや意見を「形」にすることで、普段の会話だけでは引き出しにくいアイデアや価値観を可視化し、チームで共有する手法です。ポイントは、ただブロックを積み上げるのではなく、その作品に「見立て」や「メタファー(比喩)」を込めること。例えば、高さのある塔を「挑戦心」と見立てたり、複雑に絡み合う構造を「多様な視点の融合」と表現したりと、形そのもの以上の意味を持たせるのです。

この「見立て」によって、普段の業務の文脈では出てこないメンバーの価値観や想像力が鮮やかに浮かび上がり、チームの理解が一気に深まっていくのが特徴です。

まずは「自分」を表すタワーから

アクティビティは、まず各自が「自分自身を表すタワー」を作るところから始まりました。


「なぜその色を選んだのか?」

「なぜこの形にしたのか?」


一人ひとりが、自分の作品を通じて自己紹介のように語ります。普段は無口なメンバーが思いのほか熱を込めて話したり、意外なこだわりを持っていることがわかったりと、思わず笑いが起こる場面もありました。LEGOが媒介になることで、「話すのが得意じゃない」と感じていた人でも自然と会話に参加できるのが、この手法の大きな強みです。


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Valuesをテーマにチーム制作

次のステップでは、チームごとにフラッグシップの3つのValuesから1つをテーマに選び、作品を制作しました。

  • Start with Hacker Spirit

  • Be Professional

  • Pay it Forward

どのチームも短い時間ながら真剣に議論し、ブロックを組み上げていきます。完成した作品は実に多彩で、洗練された抽象的なデザインから、ユーモラスで遊び心あふれるものまで、チームごとの個性が色濃く表れていました。「同じテーマでもこんなに表現が違うのか」と驚かされると同時に、メンバーがそれぞれの視点からValuesをどう解釈しているかを知る貴重な機会になりました。

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最後はPurpose「Develop Maps」

締めくくりは、フラッグシップのPurposeである 「Develop Maps ― まだない地図をつくる」 をテーマに、全チームがそれぞれの作品を制作。

ここではさらに自由度が高まり、各チームから「Develop Maps」を表現したユニークな作品が次々と生まれました。壮大な世界観を感じさせる作品もあれば、ミニマルながら鋭いメタファーを込めた作品もあり、その発想の幅広さに驚かされました。

普段は業務の枠組みの中で思考しがちな私たちですが、LEGOというツールを使うことで、制約から解放され、自由で創造的な表現が広がった瞬間でした。

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オンラインでは得られない発見

今回のアクティビティを通じて感じたのは、オンラインだけでは見えない「相手の別の側面」を知ることの面白さです。

普段はクールに見える同僚が思いがけず奇抜な作品をつくったり、寡黙なメンバーが堂々と自分の考えを語ったりと、LEGOが引き出す意外性はとても新鮮でした。そうした発見は、単なる余興にとどまらず、今後の仕事のコミュニケーションにも必ず良い影響を与えてくれるはずです。

プラトンの言葉に「You can discover more about a person in an hour of play than in a year of conversation.(一時間の遊びで、その人について一年間の会話よりも多くのことを発見できる)」というものがあります。まさに今回のイベントは、その言葉を実感する場となりました。

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これからも「遊び」を大切に

フラッグシップの四半期オフラインイベントは、単なる息抜きではなく、組織をより強くするための大切な取り組みです。遊びやクリエイティブな表現を通じて相互理解を深めることは、私たちの働き方や企業文化に欠かせない要素だと考えています。

これからも、こうした「遊びと学びの交差点」のような時間を大事にし、チームとしての結束を高めながら、Purposeである Develop Maps ― まだない地図をつくる に向かって歩み続けていきます。

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