更新日時

“非エンジニアだから”で終わらせない FlagshipのTech Onboarding #1

こんにちは、FlagshipのChief of Staff、Harukaです。

今回は、2026年より新たに始まったビジネス職向けTech Onboarding(全5回)のうち、第1回・第2回の取り組みについてご紹介します。

このオンボーディングの起点は、年末にCEOのKojiが全メンバーと実施した1on1でした。非エンジニアのメンバーとの対話の中で、繰り返し聞かれたのが「もっと技術を理解できるようになりたい」という声だったそうです。

  • ソースコードを直接確認できれば、仕様の理解が深まる

  • 実装を踏まえた上でドキュメントを書ければ、より正確な情報を届けられる

  • GitHub上の議論が読めれば、エンジニアとの会話も立体的になる

「技術理解を深め、自分の仕事に活かしたい」

その意欲に、組織としてどう応えるか。そうした問いから、CEO自らが講師を務める全5回・1回90分のTech Onboardingが始まりました。対象は、新入社員およびコーポレートグループを中心とした非エンジニアのメンバーです。参加対象者は「Flagshipの全メンバー」と広く呼びかけたため、PjM、PdM、カスタマーサービス、アーキテクト、秘書、Corporate-IT、人事など、職種もバックグラウンドもさまざまなメンバーが集まりました。

 


 

第1回:プロダクト開発ファンダメンタル編

― 「なんとなく」を減らすための第一歩 ―

第1回のテーマは、プロダクト開発の基礎を体系的に捉え直すことでした。目的は明確です。ブラックボックスを減らし、仕様理解を自律化すること。

そして、エンジニアとのコミュニケーションにおける違和感を最小限にすることです。研修の冒頭で扱ったのは、Google Antigravity IDEとターミナル操作でした。GUIとCLIの違いを整理し、基本的なコマンドを実際に打ってみる。「見たことはあるが、触ったことはない」領域に、あえて手を伸ばします。

続いて、Markdown記法。エンジニアが日常的に使う文書形式で実際に書いてみることで、「同じフォーマットで考える」感覚を体験しました。

小さな違いですが、共通の書き方を持つことで、情報共有の精度は大きく変わります。

GitHubのパートでは、リポジトリやプルリクエストといった基本概念を、開発の流れと合わせて整理しました。

あわせて、Dependabotによるセキュリティ検知や、CodeRabbitを用いたAIコードレビューなど、現代的な開発ワークフローにも触れています。

後半では、AI活用の実践として、ソースコード全体を読み込ませたAIに質問を投げ、Mermaid記法で処理の流れを図解するワークを行いました。

参加者からは、

「“なんとなく”理解していた基礎を、構造として理解できた」

「ターミナル操作を通じて、技術の世界が少し身近に感じられた」

といった声が上がり、知識そのもの以上に、技術への距離感が変わった様子が印象的でした。

 


 

第2回:GitHubの世界観

― 思想としてのワークフローを体験する ―

第2回のテーマは、GitHubの思想と実践です。

研修の冒頭、CEOは次のように語りました。

「GitHubは単なるコード管理ツールではありません。衝突と意思決定を、安全に扱うための仕組みです」

プルリクエストは提案、レビューは議論、マージは合意。

この考え方を、実際の操作を通して体験していきます。SSH設定から始まり、リポジトリのクローン、ファイル編集、コミット、プルリクエスト作成、レビュー、マージまで。全員が一連の流れを自分の手で行いました。CodeRabbitによるAIレビューも体験し、「開発がどのように前に進んでいるのか」を実感として理解する機会となりました。

後半では、AIプロンプティングの実践演習を行いました。AIを「指示待ちのツール」ではなく、「文脈理解装置」として使うための基本フレームワークを学び、実際の業務データ変換に挑戦しています。

研修後には、

「GitHubの構造が理解でき、エンジニアとの会話の解像度が上がった」

「エンジニアが普段何をしているのか、具体的に想像できるようになった」

といった反応が寄せられました。

 


 

学び続ける組織であるために

第1・第2回を終えた後、参加者たちは学んだ内容を実務でどう活かしたかをSlackで共有し合っています。単なる研修で終わらせず、実践と振り返りを重ねる姿勢そのものが、この取り組みの価値だと感じています。

Tech Onboardingは、技術者を育てるための研修ではありません。エンジニアと非エンジニアの境界を越え、共通言語を持ち、より良い意思決定を行うための土台づくりです。

GitHubはエンジニアだけのものではなく、

コンフリクトは避けるべきものではなく、

「恐れずに触ってみる」ことこそが理解への近道

CEOが90分×5回という時間を自ら投じているのは、技術リテラシーが組織文化そのものだと考えているからです。次回以降は、Shopifyアプリの実装やWebインスペクタの活用へと進みます。この連載を通じて、フラッグシップがどのように学び、考え、前に進んでいるのかを、引き続きお伝えしていきます。


研修で使用した社内用スライドを掲載いたします!ご興味がある方はぜひご覧ください!