"経験ゼロ“から1年で案件リード──Flagshipが拓くPMキャリアとは?

フラッグシップで働くメンバーのリアルな声をお届けします。

今回は、プロジェクトマネジャーチームのチームマネジャーであるKentaにインタビューしました。(現在はオーストラリアにいるため、今回のインタビューはオンラインで行っています)

 

──まずは自己紹介をお願いします。

Kenta「福島県郡山市出身で、大学進学をきっかけに横浜に引っ越して、そこからずっと関東で生活していました。現在はオーストラリアのゴールドコーストに滞在しながら、フルリモートでプロジェクトを回しています。早朝にサーフィンをして、それから仕事をする日々です。場所が変わっても成果で評価してくれるのは、 Flagship ならではだと思います」

カンガルーとKenta

 

──これまでのキャリアについて振り返ってください。

Kenta「大学では哲学を専攻しつつ、1年生のときから、スーパーの惣菜部門で寿司を握るバイトをしていました。寿司を握る仕事は2年ほどやっていたのですが、このまま寿司職人として卒業するのは違うなと思って(笑)。ちょうどその頃、服が好きだったこともあって、日本製のデニムを海外向けに販売するお店でインターンを始めたんです。

そこは日本人よりも外国籍スタッフのほうが多く、しかも基本はリモートという環境。英語でのコミュニケーションはもちろん、マーケティングや商品管理、写真撮影、カスタマーサポートまで、ひと通りなんでもやらせてもらいました。大学の授業よりもずっと実践的で面白くて、最終的には卒業ギリギリになるくらいのめり込んでいましたね」

──大学の学びよりも仕事のほうが面白かった?

Kenta「そうですね。少人数のチームで裁量を持っていろいろ任せてもらえる環境だったのが大きかったと思います。大学の授業も楽しかったけど、誰かの役に立っているという感覚がある仕事の方が、自分には合っていると感じました

仕事内容よりも「誰と働くか」が大事だった

──新卒では広告系に進まれていますよね。当時を振り返ると?

Kenta「新卒では広告系の会社に入りました。ただ、自分にはあまり合わず、半年ほどで退職してしまいました。その後、再びデニムの会社に戻って、4年間、カスタマーサクセスやグローバル展開の支援に携わりました。リモートでの国際的なやりとりや、オペレーション改善など、幅広い業務を経験しました」

──Flagshipとの出会いはどんな経緯だったのでしょうか?

Kenta「転職活動をしていたわけではないのですが、転職サイトに登録していたプロフィールを見て、Flagshipの人事の方から連絡をいただきました。もともと広告系の仕事で消耗した経験があったので、正直最初はあまり期待していなかったのですが、面接担当の方にお会いして、すごく誠実だなと、いい意味で印象が変わりました。

多くの企業は、最初の面談で“会社の魅力をアピールする場”みたいになっていることが多いと思うのです。でも、Flagshipで面接を担当してくれた方は、いいことばかりを並べ立てるわけではなく、課題や大変な部分も含めて率直に話してくれましたそれが逆に信頼できると感じたんです。最終的にこの人と働きたいと思ったのが決め手でした」

──制度や仕事内容というより、「誰と働くか」が大事だったと。

Kenta「そうですね。仕事の内容や会社の仕組みは変わることもありますけど、人ってそう簡単に変わらないだからこそ、面談の中での印象がそのまま自分の中での決め手になりました」

“あとで語れる案件”が、ここにはある

オンラインインタビュー中のKentaの笑顔

 

──入社してみて、どんなギャップがありましたか?

Kenta「いい意味で、オタク気質の人が多いですね(笑)。何かひとつのことに対して深く掘り下げていくことが好き、という人が多い。それは自分にはないスタイルなので、すごく刺激を受けています。僕はわりと広く浅くやるタイプなので、ひとつのことを長く突き詰められる人を見ると、すごいなと」

──現在関わっているプロジェクトのやりがいはどんなところにありますか?

Kenta「部署ごとに優先順位や価値観が違う中で、それらを丁寧にすり合わせていく作業に面白さを感じています。一見バラバラな意見を、ひとつの方向性にまとめあげていくのは大変ですが、だからこそやりがいがあります。

Flagshipでは、複雑な案件が多いんです。関わるステークホルダーが多く、求められる期待値も高い。そのぶん、合意形成を取っていくまでが大変ですが、そこが一番面白いところでもありますし、この瞬間のためにやってるって思えるような達成感が味わえます。

振り返ってみると大変だった案件って、一番記憶に残るじゃないですか。僕はそういう、あとで語りたくなるようなプロジェクトに惹かれるんです」

──まさに今、そうした案件のど真ん中にいると。

Kenta「はい。もちろんうまくいかないことも多いですが、その都度チームで工夫したり、突破口を見つけて進んでいく感じが面白いですね。毎日同じことの繰り返しではないので、変化が好きな人に向いている環境だと思います」

大事なのは「今、何が足りてないか」を見極めること

──Flagshipで働くうえで、大切だと感じる価値観はありますか?

Kenta「”コト”に向かうというのは、ずっと意識していますね。たとえば“自分をよく見せたい”とか“ミスをしたくない”っていう思考って、自分のことばかり考えてしまっている状態なんですよね。

でも、この目的のためにどうするか?という風に考えはじめると、自然と人との関わり方が変わってきます。目的が明確になればなるほど、誰とどう話すか、どんなふうに動けばいいかも見えてくるんです。

僕は今、たまたまPMとして動いていますけど、必要なことがあればやるというスタンスです。むしろ、今何が足りてないかを見極めて、そこに自分が動くことのほうが大事かなと。

たとえばプロジェクトの中でコミュニケーションが足りてないなと思ったら、そこを自分が補えばいい。それがPMとしての仕事じゃなくても、自分がやったほうがよければやる、という感覚です。

自分ひとりで何かを成し遂げるよりも、チームとしてゴールを目指すほうがモチベーションが湧くんですよね。チームスポーツで言うと、自分がゴールを決めなくても、チームが勝てば嬉しい、みたいな感覚に近いかもしれません」

──そう考えるようになったきっかけ、原体験はあるのでしょうか?

Kenta「数年前、メキシコに1か月滞在したことがあるんです。タコスのドキュメンタリーを観て、“本場を食べずに死ねない”と思い、翌日に航空券を取りました。

スペイン語も満足に話せなかったんですが、現地の人は知らない僕にもとにかく優しくて、惜しみなく“与える側”に回る。そのとき『受け取るより与えるほうが幸せなんだ』と実感しました。そこから、自己完結的な仕事ではなくて、“人の役に立つ仕事がしたい”が軸になったのだと思います」

メキシコでの思い出
メキシコの街並み

課題があるからこそ、一緒にカルチャーを育てたい

──Flagshipとして、新しく入る方と取り組みたい課題があれば教えてください。

Kenta「一番感じるのは、コミュニケーション面の課題です。オンライン中心の働き方だと、どうしてもカジュアルな会話が減ってしまって、結果的に人と人のつながりが希薄になりがちです。プロジェクト単位での関係性はできているのですが、プロジェクトをまたいだ横のつながりは少ないかもしれません。

言い換えると、今は会社の雰囲気が個人に紐づいてしまっている状態で、組織全体としての“カルチャー”がまだ見えにくい状態だと思います。ただ、だからこそ“今からつくっていける”という面白さもあると思います」

──どういう人が、そうしたフェーズにフィットすると思いますか?

Kenta「まずは謙虚な人です。これはスキルや経験とは関係なくて、たとえば誰かとミーティングしているときに、“今、自分は相手の時間をもらっている”という意識を持てる人ですね。

あとは、自分の役割や立場にとらわれず、チームの目的のために柔軟に動けて推進力のある人。状況に応じて役割を変えたり、必要に応じて動く柔軟さがある人は、すごく合うと思います。

いずれにせよ大切なのは、クライアントに正直に、誠実に向き合うこと。建前もコミュニケーションの一つとしてはたしかに大事ですが、回りくどい表現ややりとりが続いてしまうと、コミュニケーションの本質を欠いてしまうし、クライアントからの信頼にも繋がらない。相手が本当に求める情報を過不足なく届ける、そこにプロフェッショナリズムがあると感じています」

──面接でもそうしたポイントを見ている?

Kenta「自分は『仕事をしていて憤りを感じる瞬間は?』という質問をよくします。そこから、“この人は他責なのか、自責なのか”に注目しています。

何か問題があったときに、”相手が悪かった”で終わるのか、“それを自分がどう受け止めたか”まで考えているのか。そういう価値観の部分も、カルチャーに合うかどうかを判断するうえでは大切ではないでしょうか」

完璧じゃなくてもいい。変化を楽しめる人と働きたい

オンラインインタビュー中のKenta

 

──最後に、Flagshipに興味を持っている人にメッセージをお願いします。

Kenta「Flagshipには、成長できるチャンスが本当にたくさんあります。特に、プロジェクトマネジメントやクライアントとのコミュニケーションスキルを磨きたい人にはぴったりだと思います。

組織として見ると、Flagshipはまだ発展途上ですし、課題もたくさんあります。だからこそ、“すでに完成された場所で働きたい”という人よりも、一緒に形にしていくことを楽しめる人に来てほしい。僕も入社当初は、英語での資料作成や新しい環境でのコミュニケーションに苦戦することもありました。 それでも「クライアントの事業やプロダクトに深く関わって、より価値が出せるようなポジションで働きたい」という思いから、 1年後には案件をリードするポジションに立つことができました。

そういった Flagshipで自分が経験したことは包み隠さず話しますので、まずは気軽に話を聞きに来ていただければ嬉しいです。お話できるのを楽しみにしています!

インタビュアー:Sho